蜂蜜と玉葱、そしてコックテイル

いい日も悪い日もいろんなことのいろいろが楽しくて好きで

ナセルシティの休日

 

ナセルシティは遠い。

 

そしてアッバーセイヤと同じくどこからどこまでがナセルシティなのかいまいち分からない。

 

ナセルシティに行くにはメトロでラムセス広場に行って、「ルッソル(ルクソール)、アレックス(アレキサンドリア)」の長距離バスの客引きや靴下イヤホンおもちゃ肌着などなどと言った露天商、見るからに設備が心配になる献血車の脇をすり抜け、人の流れに逆らい、車の列が途切れてくれそうなところを見計らってこれまた人が大勢集まっているところに行って一緒にバスを待たねばならない。

 

私がバスでナセルシティに用事があるのは大抵シティースターズに行く時か、ザハラーという住宅街の友人宅を訪ねるときだ。

 

家から下手したら3時間かかる。

 

とてもタクシーを呼べる距離でもなく、何しろメトロがまだ通ってないのでバスに乗るしかない。

 

人と車と建物が密集する中をのろのろ動くバスにそんな長時間乗っていると自然服は汗に濡れて肌にはりつき、頭はぼんやりし、音楽を聴いていても耳とイヤホンの隙間に入り込んでくる騒音や叫び声、鼻から入り込む排気ガス、健康な気持ちになれるはずもなく。

 

それでも運転手に降りる場所を確認しつつ、時には軽口を叩きながら乗るバスは楽しい。

 

今しかできないってこういうことだとがまんしつつ、なんとかかんとかやり過ごす。